自由をデザインする。

「自由」にデザインしていいよ。そう言われたことがあるデザイナーは少なくないと思います。
ただ、前提となる課題や文脈、知識、思想、美意識、目指す先がなければ「自由」ほど難しいことはない。

"倫理的な基礎による職業把握がある場合にのみ、活字の美しさがデザイナーにひらけてくるのであり、
含蓄のある仕事のよろこびがあたえられ、不撓不屈の探求者の青春を維持させ、
そして発見者のたのしみを体験することができるのである。"
―ヨゼフ・ミューラー・ブロックマン

私たちは基礎を大切にします。それはソフトの操作スキルかもしれないし、ユーザーの事を常に考える心かもしれません。疲れたときはちゃんと休むことだったり、時間を守ることかもしれません。 基礎を何か大きなことを成し遂げるための前提の共通認識だとすれば、基礎がしっかりとしていればたくさんの応用が出来るはず、そして基礎を破って新しい可能性を発見出来ることもあるはず。

また、ユーザーだけでなく、ビジョンを成し遂げるための仲間を大事にします。デザインをデザイナーだけのものにせず、内外を問わずクリエイター、エンジニア、リサーチャーをはじめあらゆるメンバーと仲間になり、コラボレーションする。観察・対話・プロトタイピングなどによってプロダクトを磨き上げる。 そのプロセスの積み重ねによってイノベーティブなプロダクトが生まれていくと考えています。

そしてそのプロダクトを通して、エーリヒ・フロムの言う「積極的自由」ほど大げさではなくとも、 自分の大切な価値を伝えていこう、成し遂げたいことに向かっていこう、そう思い行動している個人個人の意思を後押ししたい。

カウンターワークスのビジョンは「意志ある人と、自由をつくる。」
始まったばかりでわからないことだらけだけど、私たちも意思を持って多くの自由をデザインして行きたいと思います。